前回は「一人暮らしで熱帯魚を飼育するのにかかる電気代」という記事を書いたのですが、
今回は「一人暮らしで熱帯魚を飼育するのに必要なものと初期費用」について書いていきたいと思います!
飼育設備の選び方などにも触れていくので、これから熱帯魚飼育を始めたい!という方は参考にしてみてください^^
初期費用は45㎝水槽で約1万5千円
初期費用については、「水槽のサイズ」や「どんな設備を使用するか」によって大きく変わるので一概には言えないのですが、
例えば私の場合、1K7畳で一人寂しく暮らしているのですが、この部屋の広さだと標準サイズと言われる60㎝水槽では大きいので、45㎝水槽を置いています。
そして、設備に関しては比較的値段が安い方法&熱帯魚の健康を維持しやすい環境で飼育しています。
その初期費用ですが、約1万5千円です。(目安)
以下、内訳です↓(全て約計算です)
- 45㎝水槽(オールガラス水槽) 3500円
- 底面フィルター 500円
- エアーポンプ 1500円
- ライト 2000円
- ヒーター 3500円
- 砂(大磯砂) 3000円
- 水草 1000円
合計1万5千円。
それぞれ、その部門の中で安い物を検索して書いてみました。(細かく探せばもっと安い物があるかもしれません)
フィルターの中でも値段の安い底面フィルターを使用した水槽設備だと、大体このような内訳になるはずです。
ですが、見栄えを重視してエーハイムの外部フィルターなどを使用すると、+5000~1万円ほど多くかかると思います。
水槽に関しては、せっかくなので見栄えの良いオールガラス水槽で計算しましたが、フチのあるフレーム水槽だと2500円程度で購入することができます。
このような具合で選ぶ設備によって値段が変動するので、目安として、45㎝水槽だと自分で全ての設備を揃えた場合、約1万5千円程度はかかるんだな、と認識しておくと良いかと思います。
よく、飼育設備の全てが入った物が水槽セットとして売られていますが、その場合「外掛け式フィルター」か「上部式フィルター」が付属していることが多いです。
値段が安いのが魅力ではありますが、この2つのフィルターは、基本的に生物ろ過能力が高くないので、初心者の方にはあまりおすすめと言えません。
実は上手に飼育するのが難しく、上級者向けなんですね。
ですので、うまく飼育する自信のない方は、底面フィルターでの飼育をおすすめします。
底面フィルターでの飼育方法については、当ブログに色々書いていますので、暇な時にでも是非見てみてください。
それでは次に、熱帯魚飼育に必要な物や選び方、実際に私が使用して良いと感じている物を紹介していきたいと思います。
水槽(45~60㎝)
水槽の選び方ですが、水槽の種類には大きく分けて2種類あります。
それは、フレームがあるか無いかです。
フレームがある方が値段が安いのですが、見栄えとしてはフレームの無いオールガラス水槽の方が綺麗に見えます。
では実際に商品を掲載してきたいと思います。
・フレームありの45㎝水槽
寿工芸 KC-450M Amazonで約2800円
上部と下部が黒色のフレームで固定されており、水槽のフチはシリコンで固められています。
見栄えが良いとは言えませんが、実際に注水して眺めると普通に綺麗に見えるので、とにかく金額を安く抑えたい人にはおすすめです。
・フレーム無しのオールガラス水槽
45cm水槽(単体)アクロ45N(45×27×30cm) 楽天市場で約3800円
アクロにはスーパークリアという少し高価な水槽も存在しますが、こちらはノーマルの方です。
こちらはフレーム無しのオールガラス水槽なので、見栄えが非常に良く、水草水槽や熱帯魚観賞にも最適です。
強度に関しては、フレーム有りの方が強いと言われていますが、うちでは震度5の地震に被災した時でも、
オールガラス水槽はひび割れたりせず無事だったので、特段強度が弱いというわけではないようです。(水が飛び出て床がビチャビチャになるくらいの揺れでしたが)
フレーム有りよりも1000円高いだけなら、こちらを部屋に置いた方がスタイリッシュかもしれませんね!
寿工芸 レグラスフラット F-450(45×30×30) Amazonで約5000円
こちらは私のおすすめの水槽ですが、上記のアクロと比較して何が違うかというと、美しさです!
アクロよりもシリコンの繋ぎ目が綺麗で、見た目も透明度が少しだけ高いように感じます。
ただ、見比べてようやく分かるレベルなので、単体で見るとどちらも綺麗ではあります。笑
メリットとしては、横幅がアクロに比べ3㎝長いので、その分少し水量が多く入ります。
ここで、水槽の標準サイズと呼ばれる60㎝水槽も45㎝水槽と比較できるように1つ載せておきます。
60cm水槽(単体)アクロ60N(60×30×36cm)オールガラス水槽 楽天市場で約4200円
45㎝水槽でもご紹介したアクロのオールガラス水槽ですが、45㎝水槽と比較して値段は約500円しか変わらないんですね!
なぜかというと、60㎝水槽は流通量が多いので、その分コストが下げられて値段が安くなっているからですね。
部屋の広さに余裕のある方は、60㎝水槽もアリだと思います!
水槽はサイズや種類によって値段が変わるので、自分の予算&好みにあった物を選ぼう!
底面フィルター
フィルターに関しては、約15年以上の熱帯魚飼育歴の中で色々なフィルターを使ってきたのですが、現在は一番信頼している底面フィルターに落ち着きました。
底面フィルターの大きなメリットは
- 価格が安い
- 生物ろ過能力が高い
以上の2つだと感じています。
私の中では、「熱帯魚飼育」という点のみを考えた場合は最強のフィルターだと思っています。
水草水槽であれば、効率良くCo2を添加できる外部フィルターに軍配があるような気がしていますが。
詳しい底面フィルターのメリット・デメリットについてはこちらに書いています↓
ということで、底面フィルターの紹介ですが、
45㎝水槽の場合はバイオフィルター30があれば十分です。
ニッソー バイオフィルター30 約500~1000円
底面フィルターの中でも昔からあるバイオフィルターですが、熱帯魚ショップであればどこでも売っており、近くのホームセンターなどでも1000円以内で販売しています。
値段の割に生物ろ過能力が非常に高く、仕組みを理解して環境を整えてあげれば、初心者の方でも熱帯魚の長期飼育が可能です。
水替え頻度も少なくて済むので、日ごろの管理が楽なところもおすすめポイントですね!
底面フィルターは価格が安く、生物ろ過能力も高いので熱帯魚飼育初心者の方におすすめ
エアーポンプ
底面フィルターを使用する場合に必ず必要になるのがエアーポンプです。
エアーポンプを底面フィルターに接続することで、ダクト内をエアーが通り、エアーが押し出す水の流れによって砂にしみ込んだ水が循環する仕組みです↓
この場合、砂全体がろ過材の役割を果たす為、生物ろ過能力が高いというわけですね。
ということで、私のおすすめのエアーポンプはこちらです↓
水作 水心 SSPP-3S Amazonで約1500円
こちらがおすすめの理由は2点あり、実際にうちで約4年間稼働し続けている耐久性と、比較的音が静かな点です。
45㎝水槽(45×27×30)や、45㎝ワイド水槽(45×30×30)の場合、最大吐出量2500㏄のSSPP3Sがおすすめです。
吐出量が最大2000㏄のSSPP7Sも使用したことがありますが、3Sの方がパワーがあって飼育水も安定しやすいと感じているため、今は全て3Sに変えました。
ちなみに、60㎝水槽(60×30×36)もSSPP3Sで対応できます。
エアーポンプで気になる「音」の大きさですが、Amazonの評価にあるように静かではあるものの、モーター音は聞こえるレベルなので、全く音がしない、というわけではありません。
ただ、私も使用したことのあるGEXのe-AIRシリーズと比較すると静かだなという印象です。
水槽を一人暮らしの部屋や寝室に置くなら、多少値が張っても静かな物が良いと思います。
エアーポンプを選ぶ時は、水槽の置き場所によっては「モーター音」を気にした方が後悔が少ない
砂
砂に関しては、底面フィルターを使用する場合はある程度の粗さが必要になります。
その理由は、田砂などの細かい砂だとフィルターの隙間から下に落ちてしまい、目詰まりを起こしてフィルターの機能を果たさなくなってしまうからです。
中には、フィルターを洗濯ネットなどで包んで田砂などを使う人もいるようですが、最初は大磯砂が管理もしやすくておすすめです。
大磯砂と言っても色々なサイズのものが売られていますが、おすすめは直径1mm程度の細かいものです。
粒の大きな大磯砂よりも飼育水が長期安定しやすいと感じており、私の例で言うと約4年間リセット無しの水槽もあります。
以下、楽天で大磯砂の量り売りをしているショップがありましたので掲載しておきます↓
底面フィルターを使用する場合は大磯砂がおすすめ!田砂や川砂はあまり適していない
ライト
ライトは自分の気に入ったものを使えば良いと思っているのですが、参考までに私の使用しているものを紹介しておきます。
テトラ (Tetra) イージーエコライトホワイト EL-W Amazonで約2300円
うちでは、明るすぎる環境を好まないコリドラスをメインに飼育しているということもあり、
45㎝水槽2本に対して、こちらのイージーエコライトを1本で対応しています。
コリドラス以外の熱帯魚であっても、水草をメインに育てない限りはそこまでの明るさを必要としないので、
このように水槽2本に対してライト1本で対応することで節約にもなります。
生体メインで飼育する場合は、ライトは暗めでも大丈夫!
ヒーター
水槽用のヒーターには主に3種類あります。
- オートヒーター(温度固定式)
- ヒーター・サーモスタット一体型
- ヒーター・サーモスタット分離型
一つずつ簡単に説明していこうと思います。
まずオートヒーターです。
GEX セーフカバーオートヒーター SH120 楽天で約2100円
これは温度が固定されているヒーターで、例えば26度固定であれば、コンセントを差し込むと自動的に26度まで温めてくれます。
メリットは価格が安いことで、デメリットとしては温度調節ができないことと、水槽内で温度にムラができる可能性があることです。
サーモスタットが付いていない分、水槽内の温度感知能力が低いため、水槽内の端と端で多少温度が変わることがあります。(飼育には影響ないレベル)
30㎝などの小型水槽であればオートヒーターで十分だと思いますし、私は昔60㎝水槽もオートヒーターで管理していました。
次にヒーター・サーモスタット一体型についてです。
ジェックス NEW セーフカバー ヒートナビ SH120 Amazonで約2700円
こちらはヒーター部分とサーモスタット部分が一体化しており、温度調節が可能になっているものです。
メリットは温度調節ができることと、一体型のためコード配線が少なく見た目がスッキリすることで、
デメリットは一体型であるが故に、分離型のようにヒーター部分だけの交換ができないことです。
ヒーターだけの交換ができないので、故障した時のことを考えると、長い目で見てコストパフォーマンスがあまり良くないと感じます。
最後にヒーター・サーモスタット分離型です。
ジェックス セーフカバーナビパックSH120 Amazonで約3700円
これが一番おすすめのヒーターになります。
メリットは温度調節ができることと、分離型のため温度感知センサーをヒーターと離れた場所に設置できることです。
離れた場所に設置することで、正確に飼育水の温度を感知できて、水槽全体がムラなく温められます。
また、ヒーター部分が故障した場合は交換用ヒーターだけを購入すれば付け替えることができるので、長い目で見てコストパフォーマンスに優れています。
デメリットは値段が他のヒーターに比べて高いことと、分離型のため配線コードが多いので、少しだけ見た目がスッキリしないことです。
私は全てのタイプを使用したことがあるのですが、長い目で見て使いやすいのはヒーター・サーモスタット分離型ですね!
今まで、ヒーターは1~4年程度で故障することが多かったのですが、その時にサーモスタット分離型だとヒーターのみを購入して付け替えれば良いので、経済的にも助かります。
ただ、初期費用を少しでも抑えたい!という方はオートヒーターやヒーター・サーモスタット一体型でも良いと思います。
飼育は問題なくできますので^^
ちなみに水槽用ヒーターを選ぶ時のW数の目安ですが、
120W | 45㎝水槽(45×30×30) |
---|---|
160W | 60㎝水槽(60×30×36) |
このような目安です。
ヒーターはサーモスタット分離型がおすすめ!ただ、オートヒーターや一体型でも問題なく飼育はできる
水草
私がおすすめしている底面フィルターで熱帯魚を飼育する場合は、水草は簡単に育成できるものがおすすめです。
なぜかというと、雑誌に掲載されているような「美しい水草水槽」は色んな条件をクリアしないと制作するのが難しいからです。
条件とは、「栄養のあるソイル」「照明」「二酸化炭素」などで、こういった条件を整えて始めて育成できる水草も存在します。
とはいえ、育成が簡単な水草ばかりだと綺麗な水景が作れないかというとそんなことはないですし、
底面フィルターだからこそ長期間楽に管理できるメリットがあるので、まずは育成が簡単で安く手に入る水草でレイアウトしてみることをおすすめします^^
ちなみに私のおすすめの水草は、
- ハイグロフィラ・ポリスペルマ
- アマゾンソード
- ミクロソリウム
- ブセファンドラ
この辺りです。
ここに記載した水草は、全て熱帯魚ショップで簡単に手に入るものばかりです。
特に、ハイグロフィラ・ポリスペルマは見栄えが美しいだけでなく、飼育水にとって有害な硝酸塩を栄養として吸収してくれる働きもあるので、イチオシの水草です!
もしも熱帯魚ショップで気に入った水草があれば、育成が簡単かどうかを店員さんに聞いて購入を検討するのが無難です!
綺麗!欲しい!と思っても育成の難しい種類だと、すぐに枯れてしまった苦い経験があるので・・・。
最初は育成の簡単な水草で綺麗なレイアウトを作るのがおすすめ!
バクテリア・インフゾリア
バクテリアは必ずしも必要なものではありませんが、新規水槽立ち上げ時に入れておくと、飼育水の安定が早くなります。
ですが、実際に熱帯魚ショップに行くと、バクテリアの種類が豊富過ぎてどれを選べばいいの・・・という状態になりがちです。
値段が高い物の方が飼育水の安定が早くなるのか?というと、正直そうは思えませんし、
私自身はバクテリアを入れずに立ち上げる時もあるくらいなので、あまり高いバクテリアを入れる必要はないと思っています。
そんな私が使用しているのは、静岡にある熱帯魚ショップEverGreenさんで購入できる「還元バクテリア」です。
約50㏄が400円という安さで、50㏄で60㎝水槽(60×30×36)4本分もの新規セットに使用できるので、非常に助かります。
EverGreen 通信販売URL
また、新規セット時にバクテリアと一緒に使用したい物が、「インフゾリアの素です」
インフゾリアの素に関しては、水槽セット初期にバクテリアの分解を助けてくれる役割があるので用意しておくことをおすすめします。
また、その後の水替え時でも定期的に使用する物ですし、熱帯魚の稚魚が生まれた際には、インフゾリアの素から発生した微生物が補助的な餌にもなってくれるので、一石二鳥です。
インフゾリアは上記したEverGreenさんでも購入可能なので、バクテリアとセットで購入すると効率よく手に入りますよ^^
まとめ
1Kの一人暮らしで熱帯魚を飼育する場合の初期費用と必要な物について書いてきました!
今回の内容は、設備機器を揃えやすい45~60㎝水槽を目安にしたものでしたが、意外とお金がかからない趣味だと感じられたのではないでしょうか?
もちろん、良い設備を揃えればそれだけ値段が高くなりますが、ただ熱帯魚飼育を飼育するだけならそんなにお金はかからないんですよね^^
私のもう一つの趣味である釣りなんかだと、一見お金は掛からなさそうでも毎回の仕掛け代や海までの交通費で毎月1万円以上は飛んでいきますからね~( ;∀;)
でも、熱帯魚飼育は最初に設備を揃えれば後は毎月の電気代と時々の生体購入くらいなので、あまりお金はかかりません。
ちなみに電気代についてはこちら↓
ただ、これはどの趣味にも共通することかもしれませんが、欲が出てくる(あの魚が飼いたい!あれも・あれも・・・)と出費が増えます!笑
いずれにしても、このコロナ禍で自宅で楽しめる趣味としては、熱帯魚観賞は大いにアリだと思いますよ!
それでは、一人暮らしで熱帯魚飼育を考えておられる方の参考になれば幸いです。
良いアクアライフを(^O^)/