底面フィルターでのコリドラス飼育は、管理が楽でメリットが多い反面、デメリットも存在します。
しかし、デメリットもあるなら底面フィルターはやめておこうか・・・と感じるのはまだ早いです!
というのも、コリドラスを底面フィルターで飼育することは、デメリットよりもメリットの方が大きいと感じているからです。
ではでは、具体的なメリットとデメリットに触れつつ、最終的にはなぜ使い続けているのか詳しく書いていきたいと思います!
もくじ
底面フィルターのメリット
10年以上コリドラスを底面フィルターで飼育していて感じているメリットは
・フィルターの価格が安いので経済的
・生物ろ過能力が高いため、水替え頻度が少なくて済み管理が楽
・管理が楽なので自分の時間を作りやすい
・飼育水が安定しやすいので誰でも健康に飼育しやすい
主にこの4点があります。
では、1つずつ詳しく説明していきたいと思います。
フィルターの価格が安い
1つ目がこれですね。底面フィルターの場合、その本体価格が超安いです!
その安さですが、NISSOのバイオフィルター30で約500円です。
500円なんて吉野家の牛丼を食べてもお釣りがくるくらいお財布に優しいですよ。
なぜ他のフィルターに比べこんなに安いのか?ですが、画像を見ていただくのが一番早いと思います。
はい!画像はバイオフィルター30ですが、とてもシンプルな構造で、いかにもお金かかってない感満載ですよね!
実際、製造にお金がかかっていないからこれだけの安さが実現できるのだと思います。
外部フィルターのエーハイム2213なんかだと1万円近くしますから、この価格の安さはかなり経済的でメリットと言えます。
生物ろ過能力が高いため、管理が楽
2つ目のメリットがこれですね。
底面フィルターは、エアーポンプと接続することで底砂内にしみ込んだ水を循環させる仕組みとなっています。
これにより底砂内に酸素が行き渡るため、酸素を必要とするバクテリアが活性化し、大量に底砂内に住み着いてくれることで高い生物ろ過能力を発揮してくれます。
大まかに言いますと、底砂内に住み着いたバクテリアやインフゾリア、水草の活動で、
コリドラスの糞やアンモニアを殆ど無害な状態まで変化させてくれるので、3か月間は水替えをしなくても良いような水槽環境が作れます。
ですので、日々の管理は「餌やりと観察のみ」となり、水替え頻度が少なくて済むので管理がとても楽なんですね!
管理が楽なので自分の時間を作りやすい
3つ目のメリットがこれですね!
先程の内容と重複しますが、底面フィルターを使用していると水替え頻度が少なくて済むので、自分の時間が作りやすいです。
私は外部フィルターを使用していた時代は1~2週間に一度の水替えを行っていましたが、水槽本数が多いほど時間がかかるので、他にやりたいことがあっても後回しにせざる負えませんでした。
結果、水替えが面倒になり放置したこともあります(;’∀’)
もちろんそれは、外部フィルターが悪いわけではなく、ただの私の怠慢なわけですが、そんな面倒くさがりな私には底面フィルターは救世主でした!
飼育水が安定しやすく健康に飼育しやすい
4つ目のメリットがこれですね!
底面フィルターは飼育方法さえ間違っていなければ、誰でも健康にコリドラスを飼育できます。
弱酸性とか、アルカリ性などの水質を気にする必要も殆どありません。
私自身、最後にPH・GHを計測したのはいつだったか忘れたくらいです!
飼育が少し難しいと言われているアッシャーなども、生物ろ過がきちんと行われている環境のため健康に飼育できています。
もちろん、産卵もします。
初期費用が安く済み、なおかつ管理が楽でコリドラスが健康に飼育できるというのは、大きなメリットではないでしょうか。
底面フィルターのデメリット
コリドラスを底面フィルターで飼育する中で感じているデメリットは
・育成難易度の高い水草は育てるのが難しい
・一度底砂に悪い菌が繁殖し始めると、底砂を全て取り出してリセットしなければならない
・リセット作業が他のフィルターと比べて大変
・コリドラスのホジホジが見れない
主にこの4点があります。
飼育難易度の高い水草は育てるのが難しい
1つ目のデメリットがこれですね!
飼育難易度の高い水草を、大磯砂を使用した底面フィルターで育成するのはかなり難しいです。
特にコリドラスのいる水槽では、照明を暗めで飼育した方がコリドラスが落ち着くと感じているので、光量の必要な水草も育成が難しいと感じます。
ですので、水草の繁茂した水景でコリドラスを泳がせたいなら、ソイル系の底砂で外部フィルターを使用した方が良いです。
ただ、簡単な水草(アマゾンソード・ハイグロフィラ・ミクロソリウムなど)であれば普通に育ってくれるので、
大磯砂+底面フィルターを使用した水槽には簡単な水草を植えることをおすすめします。
底砂に悪い菌が繁殖し始めると、底砂を全て取り出してリセットしなければならない
2つ目のデメリットがこれですね!
底面フィルターは基本的には生物ろ過能力が高く、非常に頼りになるフィルターですが、底砂内やフィルターが目詰まりを起こし始めると、悪い菌が繁殖することがあります。
底砂内にうまく水が循環しなくなり、酸素が行き渡らなくなるために発生するんですね。
それを放置していると、コリドラスのヒゲが溶け始めるといった実害が出始めます。
これは私の調べた限り、偏性嫌気性菌が原因と思われますが、一旦発生し始めると経験上、水替えするだけでは解決できません。
その場合、底砂を全て取り出して綺麗に洗浄しなければならないので、少し大がかりなリセットが必要になります。
底砂を薄く敷いて飼育している場合と比べ、リセットが必要になるのはデメリットだと思います。
リセット作業が他のフィルターと比べて大変
3つ目のデメリットがこれですね!
先程の続きになりますが、リセットが必要になった場合の作業が、他のフィルターと比べて大変です。
ただ、これには条件があり、コリドラスのヒゲが溶け始めるといった症状が起こり始めてからリセットする場合の話です。
なぜかというと、この場合は底砂を水洗いするだけではなく、殺菌する必要が出てくることもあるからです。
具体的には、底砂を煮沸消毒するか、天日干しするかなどの選択肢がありますが、いずれにしても少し面倒な作業になります。
とはいえ、それまでの期間は水替え頻度が少なかったわけですから、それで浮いた時間を考慮してもお釣りがあるくらいのものです。
私は40㎝水槽の煮沸を含めたリセットを2時間程度で終わらせましたよ(^O^)/
コリドラスのホジホジが見れない
4つ目のデメリットがこれですね!
これはもはや、コリドラスを飼いたい!と思った動機をはく奪されるようなものですから、かなりデメリットと感じる人もいるのではないでしょうか?笑
なぜコリドラスのホジホジ(底砂に口を突っ込む行動)が見れないかというと、目の粗い大磯砂を使用するからですね。
底面フィルターはその性質上、目詰まりするとろ過能力が下がるため、田砂のような目の細かい砂は基本的には使いません。
そのため、コリドラスの魅力であるホジホジが見れないんですね・・・。
ホジホジが見れなくて辛すぎる・・・と言って去って行ったコリラーもいたりいなかったり・・・。
コリドラスのホジホジを見れるようにする方法としては、大磯砂と細かい田砂などを同じ水槽内で区画を分けて配置するか、大磯砂の上に1cmほど田砂を導入するか、底面フィルター自体を洗濯ネットのようなもので包んで田砂を導入する
などありますが、コリドラスがホジホジすることによって砂同士が混ざり合ってしまったりして、結局目詰まりを起こしやすくなってしまうため初心者の方にはおすすめはできないですね。
なぜ使い続けているのか
10年以上コリドラスを底面フィルターで飼育する中で感じた、メリットとデメリットを書いてきました!
デメリットも確実に存在する底面フィルターですが、それでも私が使い続けている理由は、
デメリットを超えるくらいのメリットを感じているからです!
その中でも、「日常管理が楽」という点が一番大きいですね!
私は元々面倒くさがりな性格なので、頻繁に水替えして調子よく飼育水を維持することにあまりメリットを感じません。
リセットについては面倒と書きましたが、それでも数時間で終わることなので問題ないのです。
底面フィルターがおすすめな人
- 面倒くさがり
- でもコリドラスを飼育したい
- できれば楽して繁殖もさせたい
こんな人ですかね~!
もちろん、生物を飼育するので最低限の責任感は必要ですが、日常管理を楽にしたい人にはおすすめできますね。
それでは、良いアクアライフを(^O^)/
それでは、良いアクアライフを(^O^)/