2020年の夏も猛暑ですね~(;’∀’)
もはや35度なんて当たり前で、32,3度程度だと涼しいと感じてしまうおかしな体になってきています・・・。
これだけ暑いといくら室内とはいえ、全く対策をしていない水槽の場合は水温が30度を超えてきますよね!
コリドラスを飼育し始めて最初の夏を迎えるという方は、こんなに水温上がって大丈夫なの?と心配になるかもしれません。
先に結論を書くと、30度を超えてもコリドラスは元気です!
ということで今回は、過去の経験を元にコリドラスがどれくらいの高水温に耐えれるのか?と、あまりお金のかからない対策方法について書いていきたいと思います!
エアコンの効いていない水槽の温度
先日、3日間ほど家を空ける機会があったので、帰宅後に水槽の水温を測ってみました。
水槽のある部屋は西日がよく当たる場所で、帰宅すると閉め切っていた室内にはむんむんとした熱気がこもっており、室内の温度計を見ると32度になっていました。
この3日間は全くエアコンを稼働させることもなく、特に水槽に対してこれといった対策はしていませんでした。
そんな状態で放置していた水槽の水温を測ると、
31度になっていました。
これは・・・大丈夫か!?と、なんやかんやで30度を超えると心配してしまう僕ちゃん。
BUT!
水槽内のコリドラスはいつもと同じ、のほほんとした表情で何食わぬ顔をしておりました。
いつも在宅中はエアコンを稼働させており、温度設定は27度にしています。
それでも水温が30度以下になることは殆どありません。
これは、1日の間に家を空けている時間帯があるのが理由で、一度上がった水温が室内の温度と一緒になるまで冷やされるにはかなりの時間が必要のようです。
さすがに1日以上エアコンを稼働し続ければ水温も徐々に低下していくのでしょうが、電気代を考えるとスイッチをOFFにしてしまう弱気な自分!
稼ぎの少ない飼い主ですまぬ。
暑いと餌を食べなくなる?
コリドラスは水温が30度を超えると餌を食べなくなる!なんてことはありません!
高水温でも餌はバクバク食べています。
なので、水温が上昇して餌を食べなくなった・・・という人は他の部分に原因があるのかもしれません。
コリドラスが餌を食べない原因や対処法についてはこちらを参考にしてみてください↓
暑いとコリドラスが死にやすい?
暑いとコリドラスは死にやすくなるのか?
私はコリドラスを10年以上飼育していますが、夏場だからコリドラスが死にやすいといったことは過去から現在までありませんでした。
私は毎年、夏場だからといって特別な対策をしているわけではありません。
在宅中のエアコンで気休め程度に冷やしているくらいです。
過去にやったことといえば人間用の扇風機を水面に当てて水温を下げる方法くらいです。
この方法では水温が1~2度下がった記憶がありますが、それによってコリドラスの体調に良い影響があったのかどうかは謎です。(暑いよりは良いと思いますが)
問題は溶存酸素量
夏場に問題となるのは、高水温それ自体ではなく、高水温によってもたらされる様々な弊害だと考えます。
その内の一つとして、溶存酸素量が大きな問題と考えられます。
溶存酸素とは、
採取された水に、どれだけの濃度で酸素が溶存しているかということである。水域における水質の指標として用いられ、溶存酸素量が高いほど、水質は良好とされる。
Wikipediaより引用
水槽内で言い換えると、飼育水にどれだけ酸素が溶け込んでいるか、ですね!
コリドラスに限らず、水中に住む生き物の殆どは「酸素を必要」としており、飼育水には必ず酸素が取り込まれています。
酸素がどこから取り込まれるかというと、大体は水面や水草の光合成によって水中に溶け込むと言われています。
この水中に溶け込む溶存酸素量ですが、水温によって溶け込む量が変化します。
水温が低いほど水中に溶け込みやすくなり、水温が高くなるにつれて溶け込む量が減っていきます。
以下、分かりやすいグラフがあったので拝借してきました↓
水温の上昇に伴って溶存酸素量が減少しているのが分かりますね。
ではどうして溶存酸素量が少ないとだめなのか?というと、溶存酸素量はコリドラスが呼吸する為だけでなく、バクテリアやインフゾリアなどの微生物にとっても必要だからです。
飼育水の酸素量が少なくなれば、酸素を必要とするバクテリア(好気性バクテリア)やインフゾリアなどの水を綺麗にしてくれる微生物の活動が鈍るので、コリドラスの出す糞やアンモニアを効率よく分解できません。
分解できなくなると、水温が25度でバクテリア達の動きが活発だった時と比べて「飼育水の汚れの進行」が早くなりますから、結果的にコリドラスへ悪影響を与えることになります。
飼育水が汚れてくると、コリドラスのヒゲが溶けてくるといった症状が出始めることもあります。
なので、夏場の高水温には気を付けた方が良い!という真意は
高水温になると溶存酸素量が減るため、コリドラスの出した排泄物を分解して飼育水を綺麗にしてくれるバクテリア達の活動が鈍り、飼育水が汚れやすくなる→コリドラスに悪影響が出やすくなる
ということですね。
逆に言うと、溶存酸素量さえ増やすことができれば、高水温でも飼育水が汚れにくいということのはず。
エアレーションor扇風機などを導入する
ここからは、自宅で手軽にできる溶存酸素量を増やす方法を2つ紹介していきます。
自然界では、風で水面が波打つことによって大量の酸素が水中に溶け込むような仕組みになっているようです。
これを水槽内で意図して行う方法の1つとして、エアレーションがありますね!
エアレーションとは、水槽内にエアーポンプと接続したエアストーンを入れて、強制的に空気を送り込み酸素を溶け込ませる方法です。
いわゆるブクブクというやつですね!
上画像のように、底面フィルターはエアストーンから出る空気の力で水を循環させる仕組みですが、同時にエアレーション効果も期待できます。
底面フィルターを使用していない場合でも、エアーポンプと接続したエアストーンを入れておくだけで、水面に流れができ酸素が水中に溶け込みやすくなるので溶存酸素量の増加が期待できます。
次に、水温の低下と溶存酸素量の増加が期待できる方法としては、扇風機の風を水面に当てるというやり方があります。
まず水温に関してですが、扇風機の風によって水面を冷やす効果と、蛍光灯から発せられる熱を遮る効果もあるので、1~2度の温度が下がります。
また、風で水面に動きができるので、エアレーションほどでは無いものの、溶存酸素量の増加が期待できます。
私は過去に、人間用の扇風機をコリドラス水槽に弱設定で当てていました。
後は補助的にですが、水草を植えておくことでも溶存酸素量を増やす効果が期待できます。
というのは、水草は光の当たる日中に「光合成」を行い酸素を作り出してくれるため、飼育水への酸素供給に一役買ってくれるからです。
ただ、夜になると「呼吸」を行い少しの二酸化炭素を排出するため、エアレーションも同時に行い、夜間でも酸素を送り込める環境を整えておくのが望ましいです。
おすすめの水草は陰性よりも陽性の水草で、有茎草の方が成長が早く光合成もたくさん行ってくれます。
その中でも照明量が少なくても育つ水草として、ハイグロフィラポリスペルマは一押しです。
うちでも植えている水草ですが、育成が簡単ですし、ポリスペルマが多い水槽は調子が良いです↓
まとめ
・30度を超えてもコリドラスは死なない
・高水温よりも溶存酸素量が問題
・溶存酸素量を増やす
さすがに水温が33度以上になると体験したことがないので分かりませんが、水温を低下させる努力をした方がよいのではと思います。
ただ、30~32度程度であれば溶存酸素量を増やすように工夫すればコリドラスが死ぬようなことは経験上ありません。
私自身は、最近の夏はエアレーション+水草で乗り切っているので、コリドラスに関して言えば水槽用のエアコンなどを導入する必要はないかなと考えています。
それでは、酷暑が続く毎日ですがかわいいコリドラスを眺めて乗り切って参りましょう~!
良いアクアライフを(^O^)/