せっかくかわいいコリドラスを飼育するなら、同時に繁殖も狙ってみたいものですよね!
とはいえ、初めてコリドラスの繁殖を狙うという方は、「ネットにはたくさん情報があるけど、実際は難しいんじゃないだろうか・・・」なんて不安を感じてしまっているかもしれません。
BUT!
コリドラスの繁殖は思っている以上に簡単です。
私の経験上、繁殖事例のあるコリドラスであれば、適切な環境で飼育していると自然と繁殖行動を取ってくれるようになることが多いです。
ということで今回は、繁殖が簡単なコリドラスの中でも、実際に私自身が飼育してみて、飼育が容易+繁殖しやすい+綺麗だと感じた3拍子揃った素敵なコリドラス達をご紹介してきたいと思います!
※1種を除いて、全て自分で飼育して繁殖に至ったコリドラス達です。
ショップでのコリドラスの選び方や飼育環境についてはこちらに記載しています↓
もくじ
繁殖が容易で飼育しやすいコリドラス
私が思う繁殖が容易で飼育しやすいコリドラスの条件についてですが、それは一般的な飼育環境で問題なく飼育できて、繁殖行動も見せてくれるコリドラスです。
一般的な飼育環境とは、おそらく大体の人がコリドラス飼育に使用しているであろうシステム(45㎝水槽以上で上部フィルター・外部フィルター・底面フィルターを使用)で、水替え等の通常の管理がしっかりと行われている状態の水槽のことです。
普通に飼育していれば健康に育ってくれるコリドラスのことですね^^
飼育難易度が高いと言われているコリドラスだと、水質管理なども徹底しないと体調を崩してしまうことがあるので、(私はそこまで難しいコリドラスは飼育したことがないですが)いくら見た目が魅力的でも初心者向きではありません。
ということで、ここでは初心者の方でも飼育しやすい魅力的なコリドラス達をご紹介していきます!
コリドラス・ステルバイ
ステルバイは値段の安さ+飼育難易度の低さ+繁殖のしやすさ+見た目の美しさと、4拍子揃った最高に魅力的なコリドラスです!
茶色い地肌に白いスポットが入り、胸ビレと腹ビレが黄色く染まっている風貌はカッコよくもあり、渋くもあり、美しくもあります。
何を隠そう、私にコリドラスの魅力を教えてくれた師匠的存在でもあるのがステルバイです。
中学生の時に近所の熱帯魚ショップでブリード個体を5匹購入したのですが、(1匹800円くらいだったかな?)半年後に卵を100個以上産んでくれたんですよ。
学校から帰ると、玄関に置いてあった水槽内でステルバイが行ったり来たりしてて、お腹には卵を抱えてて、Tポジションもやってて。
ものすごく感動したのを覚えています。興奮して1時間くらい水槽に張り付いていましたね。笑
すいません。つい過去の思い出に浸ってしまいましたが、ステルバイほど全てを兼ね備えたコリドラスは中々いないのではないでしょうか?
値段に関しては、Wild個体だと1匹4000円ほどしてしまいますが、ブリード個体だと500~800円ほどだと思いますし、最近はショップで見るブリード個体も全体的に綺麗ですよね^^
Wild個体は精悍な顔つきとガッチリとした体格がカッコ良くて魅力的ですが、個人的には、小さめサイズで売られているブリード個体を育て上げて繁殖に繋げる、というのも1つの楽しみ方かなと思っています。
ちなみにですが、うちで繁殖したステルバイの子供は17年生きてくれていて、未だに健在です。
- 値段 500~4000円(ブリード個体かワイルド個体かによって値段に差がある)
コリドラス・アドルフォイ
頭部に入る綺麗なオレンジ色と背中に走るブラックバンドに加え、目元に入るアイバンドと、コリドラス好きをうならせる魅力が備わっているアドルフォイも、飼育・繁殖ともに用意な種類です。
私自身は一度だけ繁殖経験があるのですが、その時は残念ながら無精卵で孵化はしませんでした。
ただ、アドルフォイの繁殖事例は非常に多くあり、繁殖しやすい種類であることは間違いないと言えます!
飼育自体は容易な種類ですが、繁殖を狙うなら単独飼育がベストですね!
値段はブリード個体で1000円~、Wild個体でも1匹2000円程度で販売されており、比較的手を出しやすいコリドラスだと思います^^
- 値段 1000円~2000円
コリドラス・シミリス
シミリスは名前もかわいいのですが、初めてWild個体を購入した時は、その美しさに衝撃を受けたコリドラスでもあります。
購入当時は、通販で他のコリドラスを購入するついでに、送料無料になる金額を上回るためにシミリスをポチっとしたのですが、(当時はWild個体でも900円ほどだったので)送られてきたシミリスを見て驚きました。
想像以上に美しいコリドラスだったからです。
黄色味を帯びた頭部に入るスポットはキュートで、尻ビレ付近に入る紺色のグラデーションは言葉で表現できないくらい美しかったです。
コリドラスは値段ではないんだな、と感じたのはその時が初めてでした。
そんなシミリスの魅力にハマり、♂2匹・♀1匹の組み合わせで60㎝水槽で単独飼育をしていたのですが、半年後くらいに繁殖をしてくれました^^
小さい卵を15個くらい産んでくれたと記憶しています。
その後、そのうちの何匹かが育ってくれたのですが、その時は私の怠け癖が出てしまい最終的には☆にしてしまいました・・・。
現在、シミリスはブリード個体で1000円前後、Wild個体で3000円程度が相場のようです。
- 値段 1000~3000円
コリドラス・カウディマクラートゥス
カウディマクラートゥスはシミリスを丸っこくしたような体の形をしており、その独特な体型が非常に愛らしくて絶大な人気のある、かわいいコリドラスです。
シミリスとの違いは体つきの丸っこさだけと思われがちですが、顔周りに入るスポットの形や入り方、尻ビレ付近に入る紺色のグラデーションの色や大きさが違ったりします。
「コロコロしている」という表現がこれほど似合うコリドラスはいないのではないかと思うくらい、丸っこくてコロコロしており、泳ぎ方もなんとなくコロコロしている気がします。笑
そんな感じでとにかくかわいいコリドラスです。
繁殖については、複数種飼育の中で一度だけ卵を産んでくれたのですが、生まれた子供を育てているとクルジエンシスとのハイブリッドであることが分かりました。
背ビレに入るはずの無いブラックトップが入っていたので、すぐに片親がクルジエンシスだと分かりました^^
カウディマクラートゥスも繁殖事例が多い種類なので、例えば♂2匹・♀1匹の組み合わせで単独飼育することで繁殖してくれる確率は上がると思います。
最近では入荷が少なくなっていると聞きますので、入荷があった時は早めに手に入れるようにした方が良いと思います。
- 値段 3000円~(Wild個体)
コリドラス・ダイジョウブダエボンディ
うちで一番繁殖してくれているのがダイジョウブダエボンディです。
体全体に入る黒色のスポットと、尾ビレにかけてのジャンクションラインが特徴的なコリドラスで、体色は黄色味を帯びた個体から黒っぽい個体までバリエーションが豊富で選ぶ楽しさがあります。
ダイジョウブダエボンディとは別に、コリドラス・ダイジョウブダエという種類がいますが、2種の違いはブラックトップが入るか否か、と模様や体形も若干違うようです。
にしても、名前が似ていてややこしいですね。笑
ダイジョウブダエボンディは単独飼育ではなく、ガラナ(アルトタパジョス)と混泳させていたところ、定期的に卵を産むようになり、その子供の殆どがガラナとのハイブリッド個体となっています↓
ハイブリッドを狙っていたわけではありませんが、結果的に生まれたかわいいコリドラスです。
もしかすると自然界でも同じようなことが起こっており、似たような種類がたくさんいるのでしょうか?
ダイジョウブダエボンディは値段こそWild個体で4000円~ほどしますが、飼育もしやすく、繁殖もしてくれるので、スポット系が好きな人にはおすすめのコリドラスです^^
- 値段 4000円~
少し気難しいけれど繁殖しやすいコリドラス
ここからは、「飼育自体は少し難易度が高いけれども繁殖はしやすい」というコリドラスを2種ご紹介していきたいと思います!
コリドラス・パンダ
言わずと知れたコリドラス界のスーパースター!?その愛らしいルックスに、ついつい連れて帰ってしまったという人は多いのではないでしょうか?
BUT!
そんな魅力的な悩殺パンダですが、案外飼育が難しくて☆にしてしまった・・・という人もいるのではないかと思います。
私自身、10年以上前のコリドラス飼育初心者の頃にパンダにひとめぼれしてしまい、ブリード個体を数匹連れ帰ったのですが、1か月も持たずに全て☆にしてしまったという苦い記憶があります。
それ以来パンダは飼育していないのですが、どうやら、パンダはブリード個体よりもWild個体の方が飼育しやすいようです。
その理由は、ブリード個体は量産されているために免疫力が少なく病気になりやすいから、と聞いたことがあります(定かではありませんが、パンダのブリード個体は確かに弱いと思う)
ただ、ショップによってはブリード個体であっても元気いっぱいで健康状態も良さそうなパンダも見かけますので、パンダの入荷元のファーム?によっても違うんですかね。
パンダを飼育したいという人は、健康状態の良い個体を多く取り扱っているショップで購入するか、元気なWildを購入するのが良いかもしれません。
繁殖事例については多数あり、ネットで検索しても山ほど出てくるので、単独飼育で健康に飼育できれば自然と繁殖してくれるのではないかと思います。
- 300~2000円(ブリード個体~Wild個体)
コリドラス・アッシャー
アッシャーは私がコリドラスにハマるきっかけとなったコリドラスです。
あれは確か20003年の月間アクアライフだったと思いますが、10種類程度の熱帯魚特集の記事の中の1種にアッシャーが載っており、「なんだこの腑抜けた面構えのコリドラスは・・・かわいい!」と、頭をぶん殴られたような衝撃を受けた記憶があります。
それ以来、すぐに手に入れたい!と思ったものの、入荷が1年に1~2回しかなかったことと、当時中学生だった私にとっては1匹2500円という値段が今の2万円ほどの価値があったのでなかなか手を出せませんでした・・・。
ですが、その1年後くらいにお小遣いが貯まった頃、入荷があり2匹だけ購入することができた時は嬉しくて一晩中興奮しっぱなしでしたね。
そういえば自宅に届いたアッシャーを点滴方式で慎重に水合わせし過ぎて途中で寝てしまい、起きた時には実家の畳が水浸しになっていたのは良い思い出です。笑
話が逸れてしまいましたが、アッシャーは飼育が少し難しいと言われているものの、「単独飼育」と「底砂の汚れ」に気を付ければそこまで難しい種類ではないと感じています。
単独飼育が必要な理由については、餌を食べるのが他の種類に比べて遅いことと、臆病な性格であるため、他の種類に比べてストレスを溜めやすいように感じるからです。
底砂の汚れについては、どんなコリドラスでも同じですが、底砂が汚れるとヒゲやヒレが溶けたり、最終的には死に至ることがあるので注意が必要です。
アッシャーの飼育については、こちらに詳しく記載しています↓
肝心の繁殖の話ですが、アッシャーはとても繁殖しやすい種類です。
私自身、購入して1か月で繁殖してくれた経験があるくらいですし、色んな方の繁殖事例を見ていても、かなり繁殖しやすい種類だということが伺えます。
ただ、繁殖に関しては購入時の状態にも大きく左右されるので、健康で元気のある個体を♂♀揃える+単独飼育と飼育環境を整えることが大切になってきます。
それと、アッシャーは卵を産むまでは比較的早いですが、卵から幼魚を育てるのは他のコリドラスに比べて難しいと感じています。
実際、私はコリ子育てが下手くそでして、お恥ずかしながらアッシャーの子供を1匹も大人になるまで育てることができていません。
アッシャーを卵から大人になるまで育てられる人はすごいと本気で思っています。
- 3000~5000円(時期や年によって変動あり)
繁殖を狙うなら単独飼育
繁殖が容易で飼育しやすくて綺麗なコリドラス5選+2というタイトルで書いてきましたが、コリドラスの繁殖を狙うなら「単独飼育」がキーワードとなります。
コリドラスにハマると、どうしても色んな種類を飼育してみたくなりますが、どうしても繁殖させたい種類がいるなら単独飼育がおすすめですね。
うちのダイジョウブダエボンディとガラナのように、たまたま相性の良いコリドラス同士だった場合はうまくいくこともありますが、マグレみたいなものなので、単独飼育が一番確率が高いです。
それでは、良いアクアライフを(^O^)/